変形性股関節症とは?
股関節周りの痛みシリーズ
今回は、変形性股関節症についてご紹介します。名前だけは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。初期に気を付けるべきことや、そもそもならないために行ったほうがいいことなどを紹介できればと思います。
【変形性股関節症とは?】
関節軟骨の変性や摩耗による関節の破壊や反応性の骨増殖によって股関節の変形をきたす炎症性疾患。日本では、寛骨臼形成不全による2次性股関節症が8割以上を占めていて、男女比は女性に多く、発症年齢は平均40〜50歳です。変形性股関節症の発症危険因子は重いものをよく持つ職業、関節の形成不全、過去に脱臼したことがあるなどです。
簡単に言うと、関節にかかる負担が仕事の都合上多かったり、関節に形成不全があるとなりやすい疾患ということですね。
【主な症状】
初期では、立ち上がりの時の鼠径部痛(股関節の前側の痛み)、長時間の歩行動作後の疲労感などですが、症状が進行すると安静にしていても痛みが出たり、夜寝ている時も痛みが出てしまうこともあります。また、股関節だけでなく太ももの痛みや膝の痛みを伴うこともあります。病状の進行に伴って、『足の爪が切りにくい』や『正座が出来ない』『靴下を履くのが大変になった』などの症状が見られるようになります。
【変形性股関節症の進行に抗うにはどうすればいいの?】
変形性股関節症は進行性の疾患です。何も対策せず今まで通りの生活を続けているとどんどん進行して最終的には手術が必要に、、、なんてことにもなりかねません。
そうならないために大事なこと
その1️⃣
何が股関節に負担をかけているか自覚しよう!
前述したように、仕事での姿勢や動作が原因のこともあれば、筋肉の硬さや出力の不均衡、体重増加が原因なこともあります。関節の不安定性やそれを庇う動作が筋肉の硬さや可動域の低下を惹起し、それがさらなる関節の不安定性やそれを庇う動作に繋がっていく…といった負のループを生み出してしまいます。
その2️⃣
自分が抱えている痛みが変形性股関節症からくる痛みなのか、別な原因からくる痛みなのか把握しよう!
股関節に痛みがあったら全部変形性股関節症なのかと言われればそうではありません。逆に、お尻が痛くてお尻の筋肉に対して治療を受けていたが、詳しく調べてみたら変形性股関節症からくる痛みだった…なんてことも可能性としてはないとは言えません。前述した通り、変形性股関節症は進行性の疾患なので、対応が遅れると痛みの悪化や筋力の低下、可動域の低下にも繋がるので注意が必要です。
その3⃣………以降は次回更新予定(笑)
次回をお楽しみにー
【著者 秋保 秀太】
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