もうすぐ4月ですね。暖かい日も多くなり、体を動かし始める方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、怪我の中でも多いと言われる、肉離れとテーピングについてご紹介させていただきます。
【肉離れって?】
肉離れとは、「自らの筋力あるいは外力によって、筋が過伸張され筋が断裂するもの」をいい、下半身のスポーツ外傷の代表例です。特に陸上競技・サッカー・ラグビーなどに多いです。。
【肉離れの主な要因】
- 急な動作(ダッシュやジャンプなど、筋肉に急激な負荷がかかったとき)
- 筋肉疲労が蓄積されているとき
- 運動前のウォーミングアップ不足
- 筋肉の予軟性の低下
【好発部位】
- 腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)
- ハムストリング(太ももの裏の筋肉)
- 大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)
- 内転筋(太もも内側の筋肉)
【肉離れの主な症状】
●伸長時痛(ストレッチした時の痛み)
●収縮時痛(力を入れた時の痛み)
●圧痛 (患部を押した時の痛み)
●損傷部の陥凹(中等度~重度の損傷)
●内出血
【整骨院での治療】
急性期には、肉離れを起こした筋組織(患部)に痛みや熱感、腫れなどがあるので、痛みを抑えることを目的とした施術を行います。過度な炎症をコントロールするためにアイシングを行い、熱感・脹れ・内出血・疼痛を軽減させる為にマイクロカレント(微弱電流)などの物療機器を用います。損傷度合に合わせて、テーピングや包帯での圧迫固定を行います。固定する期間はおおよそ2週間ほどです。
施術の段階で運動療法やストレッチなども行いますが、『急性期にはストレッチを行ってはいけません!』なぜならば、肉離れは読んで字のごとく『筋組織が切れて離れている状態』なので、ストレッチは損傷断端を引き離してしまい、組織の再生に不利に働くからです。痛みが出たらとりあえずストレッチをする方もいるかもしれませんので注意してください。
【肉離れに対してのテーピング】
今回紹介するのは『非伸縮テープ』を用いたテーピングです。
- まず、患部を中心にし、離れた両脇にテープが剥がれにくくするために縦にテープを貼ります。これは『アンカー』と呼ばれ、後に貼るテーピングがはがれにくくする効果があります。
- 左右のアンカーにかかるようにしながら、斜め上に向かって左~右⇒右~左へと交互にテープを引っ張りながら重ねていきます。その際、1/2ずつ重ねて貼ってください。
- テープが端から剥がれないようにアンカーテープ上にもう一度アンカーを貼ります。
【再発について】
肉離れはしっかり治して、その後の筋力や筋肉の柔軟性を改善しないと繰り返し受傷しやすい怪我です。痛みがなくなったからと治療を自己判断で中断せずに、最後まで治療を受けることが重要です。北船岡整骨院ではEMS(筋トレ効果のある電気)や運動療法を用い、痛みが取れた後の、再発予防にも力を入れております!
怪我をしてしまった際は、お気軽にご相談くださいね!
【著 堀篭 奏太】
コメント